少しずつ、着実に 「自分の力」を見出しました。

Mさん 神奈川校 卒業生 保護者

自信を持ってほしいという一心で進路を選択した結果が、日々輝でした。

「このままではお子さんが自信を失い大変なことになりますよ」。
小学校3年生の時、担任の先生に言われてハッとしました。確かに息子には常に大きな不安があり、近い将来、笑顔がなくなるかもしれない、と私自身も不安に感じたのを覚えています。それからはどんなに小さなサインも見逃さないよう、真剣に子どもと向き合いました。

中学生になると、自分と周りを比較してかなりのストレスやプレッシャーを感じるように。気持ちを表に出すのが苦手だったため、将来に悲観し、否定的なことばかり口にするようになりました。親として何とか将来に希望を見出してほしい、自信を持ってほしいという一心で進路を選択した結果が、日々輝でした。

学校生活はゆっくりとした歩みでしたが、着実に「自分の力」を見出す時間でした。
「○○君が、○○先生がこんなこと言ってくれた」とよくうれしそうに話してくれました。周りに受け入れられ、認められることで、少しずつ自信を持つことができたように思います。特に高専連携授業をやり遂げたときは本当にいい表情で満足した様子でした。

何より感謝していることは良い先生、良い友達に出会えたことです。
しかし、それを実感するやいなや “コロナ禍”に突入。学校に行きたいのに行けないという苦悩の日々が続きました。これまで学校に行くことが習慣であり義務であったのが一変し、「今週は3日も行ける!」とうれしそうに話す変わりよう。行事が中止になるなか、ささやかなことにも楽しみや喜びを見出せるようになりました。この辛い経験もきっと将来、苦難を乗り越えるための糧になると信じています。

春から息子は介護福祉士の専門学校に進学します。
小学校の卒業文集で書いた「人の役に立つ仕事をしたい」という夢に一歩近づけることでしょう。
いつも近くでたくさん関わってくださった先生方に、心から感謝いたします。